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真栄城 潤一

真栄城 潤一

ポジティブに突き進むB.B.WAVES jr.の2人のリーダー 球美×光の“バディ”対談【アクターズLog.】

アクターズTUNE!沖縄アクターズスクール
終始楽しそうに話す球美さん(右)と光さん。バディ感が凄い

数々の実力派アーティストを輩出した「沖縄アクターズスクール」。その第二幕を彩る、新たな沖縄の才能・B.B.WAVES jr.メンバーを追う青春密着応援番組『アクターズTune!』が毎週土曜あさ10:55~絶賛放送中だ。
【アクターズ Log.】は番組と並走しながら、時には番組内容を深掘りし、時には違った視点からのアプローチで、世界を目指すフレッシュな才能とそのインストラクターたちを立体的に記録する試みである――。

今回はB.B.WAVES jr.のリーダーを務める松原球美さんとサブリーダーの玉城光さんの年長コンビ対談。アクターズで出会った2人の仲、メンバーをまとめる中で感じていることや、インストラクター陣への印象などについて聞いた。質問に対して阿吽の呼吸で掛け合う2人のやりとりには堂に入った“バディ感”が漂っていて、終始笑い声が絶えない対話の時間が流れた。

アクターズで初めて会ったとは思えなくて(球美)

アクターズTUNE!沖縄アクターズスクール
フロントで2人が並んで歌う場面も

——先ずは互いの印象について教えてもらってもいいですか。

球美:リーダーとサブリーダーということが決まって、メンバーをまとめようとして光が喋り出した時に「絶対に(部活の)部長とかのリーダー経験があるな」と思ったんです。それは同じだなと感じてたんですよ。アクターズで初めて会ったって思えなくて、ずっと同じ地元で一緒にやってきましたくらいに波長が合って。いつ仲良くなったのか覚えてないんです(笑)同級生でこんなに合う人がいると思ってなかったから、本当にびっくりしました。

光:私たち2人の“ノリ”が結構独特なんですよ。だから自分みたいな人っていないんだろうなと思ってたんです。そしたらいた(笑)

球美:同級生から「球美のノリについていけない!」って言われることもけっこうあって。

光:最初の球美の印象は、オーディションに合格した後の説明会で、最後に質問してたのを覚えてて。まず年下だろうなと思ったのと、可愛いっていうのが第一印象。まだ出会って半年も経ってないのが信じられない。

——2人ともメンバーを引っ張る立場にいると思うけれど、リーダーシップを発揮する時の違いみたいなものって感じたりしますか?

光:みんなに聞いてほしい時の2人が出す雰囲気はもう絶対に違うなと思ってて、光はちょっとピリッとした空気を出すっていうか、そうなっちゃうんですよ。でも球美は「ねえ、みんな聞いてー」と呼びかけるだけで聞くんですよ。そういう所は羨ましいなって思ってます。特に年少メンバーがいる時には球美が力を発揮すると思ってます。保育園の先生みたいな。怖い雰囲気にしないでメンバーがついてこれるっていうか。

球美:それは結構得意かもしれないです。家に年下がいないので、それで子どもが好きってのもあるんだと思います。

2人がたどり着きたい表現

——『アクターズTune!』の中で、自分の強みについて2人とも共通して「声」だと答えていましたね。

光:球美の声は、さっきも言ったような皆の集中を引き付けるっていうところが歌でも出てるなって思ってます。私のイメージでは、球美の声は風船みたいに空間を包んで、いつの間にか球美の声の中にいるみたいな、不思議な感覚になるのがいいなって。

球美:光の声、めっちゃ好きなんですよ。地声もめっちゃ活かしながら高音も出る。この前、光がイベントが出られなかった時に代わりに歌ったんですけど、頭の中には光の声で入ってるから「光の声で歌いたいけど出ない!」ってなりました(笑)すごい安心感もあるし、どこを歌っても自分のものにできる。高いところもそうだけど、低い音の深みも出せるし、その切り替えがすごい好きなんです。

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B.B.WAVES jr.初のスタジオ収録で歌い上げる球美さん

——歌とダンスでパフォーマンスするにあたって、こういう表現にたどり着きたいとか、何かイメージするものはありますか。

球美:歌を聴いてる人が、私が思い描いている歌の世界に入り込んでくれて、そこで笑顔でも悲しいでも悔しいでも何でもいいんですけど、とにかく何かを感じて感動してくれたらいいかな。感じることは皆それぞれ違うと思うけど、でも同じ場所で何かを感じているような、そんな表現にたどり着きたいです。

光:私は今球美が言ったみたいな自分の世界に、みたいなこともいっぱい考えたんですけど、最近1番しっくりくるのは「ただただ楽しんで欲しい」ということ。先ずは楽しんでる自分を見てほしいっていう。そこから、光を見てたら楽しくなってきたぜ、って感じで気持ちをちょっと揺さぶれたら。色々考えると何も出なくなっちゃうタイプなので(笑)、伝えようとか伝わってるかなっていうことを気にするよりは、まず自分が好きなんだよってことを分かってもらえるような表現をしたいです。

——そういう自分の表現も追い求めつつ、リーダーとサブリーダーとして皆を引っ張っていく役割もあって、責任感とかプレッシャーみたいなものは感じますか。

光:アンナさんが言ってた「アクターズの皆の中ではリーダーの判断が正解になっていく」っていう言葉がすごい残ってて。だから光と球美が「こんなもんでいいや」と思ったら、皆がこんなもんで終わっちゃう。そういう意識は、プレッシャーというよりは「やってやるぞ」っていう気持ちとして常に持って、自分の背中を押してくれる感じです。だから責任はあるとは思いますけど、負担とかではないかなって。

球美:そうそう。光と同じ感じなんですけど、多分私たちどっちも何かを言われた時に「駄目なんだ…」て落ち込むんじゃなくて、「じゃあやってやる」っていう方向にいくんです。そのポジティブさもあって、プレッシャーとかに感じてはいなくて、自分たちが期待されてるんだったらより良くなって、期待超えてやるっていう気合が入るので。あとは、光と2人でやってるっていうのもデカいですね。自分たちで思ってる以上に合ってるんだと思う。

光:球美とそこまでリーダーとかサブリーダーについての話はしないけど、何かを考えて結論で言うことはけっこう一緒なんです。

『何も言うことない』って言われることを目指したい(光)

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光さんはかなりアグレッシブに動きながら歌う

——アンナさん、舞子さん、健さんの3人からレッスンを受けてますが、どう感じてますか。

光:アンナさんは1番最初のレッスンの時に初めて会って、「信じていい人だ、この人に任せよう」って思ったのが最初の印象でした。本当に言葉の力が凄くて、忘れずに刻み込まれるっていうか。

球美:本当にそうで、言うこと1つ1つが納得できるっていうか、言われて改めて気づかされる。短いフレーズで適切な言葉を選んでポンポン出てくるのが凄いです。どんな経験をしたらここまで伝えられるんだろうって思ってて。頭の中を見てみたいです(笑)

光:刺さり過ぎてアンナさんの言葉で肩凝って帰るみたいな時もあって、それくらいの影響力(笑)

——(笑)でもそれは、きっとアンナさんの言葉を受け止めて考えてる証拠でもありますね。舞子さんについてはどうですか。

球美:歌っている時に「感情が入ってない」って指摘されたりするんですけど、そういう言葉を言われている時に、舞子さんがこれまでやってきたこととか、作り上げてきたものが感じられて。ミュージカルとか映画とかにあるような物語を自分で表現するために、ちゃんと自分のものにしてるみたいな感覚が伝わってくるんです。

光:舞子さんは3人のインストラクターの中で、1番目線が私たちに近い感じがします。舞子さんが自分が感情を歌に入れるためにやってきた努力とか、声をからさないためにやってきた努力とか、やってみせてくれたりしながら、全部を伝えてくれる。だからこそダンスでも歌でも集中してないとすぐバレます(笑)
アンナさんのレッスンの時は「何だろう」で終わって、舞子さんの時は「ああ、そうなのか、頑張ります!」で終わるって感じです。だからいつかアンナさんに「何も言うことない」って言われることを目指したいな、って。

——健さんのレッスンはどんな感じですか。

球美:面白いです!(笑)ダンスが本当に凄い。教える時は効果音で伝えることが多くて、感覚的に分かる。雰囲気で言うと、健さんのレッスンは「わくわく」って感じで、音符とかニコちゃんマークが飛んでる感じなんです(笑)

光:それ分かる!!あと、抜けてるなっていうこともすごいあって、ちょっと待ってこれはいいのこのままでいいの?って突っ込もうか迷ってることもあるんです(笑)

球美:私はその時隣で笑ってます(笑)

光:さっき球美が言ってたみたいに、ダンスの教え方がワンツースリーフォーじゃなくて、サッ、パッ、ウーン、カッ!とか、そういう教え方なので、感覚の鋭さみたいなものが凄くある。ダンスって振り付けは全く一緒でも、1人1人のニュアンスとか動きのイメージとかがバラつくと全然違うものになっちゃうんですけど、そういう部分の察知が速くて「怖っ」て思う時もあったりして(笑)

球美:感覚のことで言うと、アクターズに入って最初に「私は最強」(メンバーがカバーしたAdoの楽曲)をアンナさんたちが3人で目の前でパフォーマンスを見せてくれたんですよ。言葉で言うだけじゃなくて、実践で手本としてやってくれるから「あ、こうやればいいんだ」っていうことも、凄さも直で伝わるのは大きいですね。

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ファーストコンサートは「歌って踊れる」特別なステージ

——では、最後に11月19日11月19日のファーストコンサートに向けて今どんな心境ですか。

光:バスケのイベント(10/14、15にパレットで行われた「3X3 PALETTE CUP」)でパフォーマンスをして、どこまでレベルアップさせられるのかっていうことと、モタモタしてられないなっていうのをすごい感じました。なんかこのままでは嫌だなっていうのがあって、見に来てくれた人たちにもっと全力を見せないと、もっと頑張りたいっていう気持ちで今いっぱいです。

球美:光が言ったように、本当にこのままではいたくないなって思ったし、自分的にも全体的にも、もっと引きつけるものがないといけないなって思ったし、そうなるまでの時間が思ったよりも少ないなって。コンサートが発表された時は11月まで長いよな、とかちょっと思ってたんですけど「短っ」て(笑)

——でも楽しみも大きい?

2人:めっちゃ楽しみです!

光:今ダンスのイベントとかってけっこういっぱいあるし、ダンス人口もすごい多いんですけど、そんな中で歌って踊るっていうのが凄い特別だなと思って。声を聞いてもらえるのが1番楽しい。

球美:一緒です!光が全部言ってくれました。言葉にするのが上手だから、いつも光がオイシイ所を持ってく…(笑)

——(笑)ライブ楽しみにしています。ありがとうございました!

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新番組「アクターズTune!」では、沖縄アクターズスクールの新生B.B.WAVESメンバーとしてエンターテインメントの世界のスタートラインに立った沖縄出身の子どもたちが、歌や踊りなどパフォーマンスに汗を流し、ひたむきに情熱を注ぎながら、成長を遂げていく過程を追っていく青春密着応援番組。

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