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台風襲来前後の「台風対策まとめ」を沖縄在住の「住まいコンサルタント」が伝授!!
基本的には台風がに近づいてくるのは5月~11月ごろです。特に夏場の7月、8月、9月が台風シーズンと言われているので、いざ勢力の強い台風が来ても慌てないよう、「台風対策」できていますか?
「住まいのコンサルタント」としての台風への備えを伝授しますので、ここで一緒にチェックしてみましょう♪
目次
台風接近前に備えておくこと【屋外の台風対策】
台風接近中に怖いのは、風で飛んできたモノが窓ガラスを割ること。
窓ガラスが割れると、ガラスの飛散によるケガ、風雨の吹き込みによる天井、照明、家具、家電の故障、さらには風圧で家の内側から屋根が吹き上げられると、家そのものが破壊されます。ひえー、こわい、、、。
台風対策として必ず備えることは、近隣への被害を出さないためにも、自宅の鉢植えやゴミ箱など、風で飛ばされそうなものは、固定したり、家の中へ入れたりしましょう。
台風対策として窓に養生テープはあまり有効でなかった!?
窓ガラスの対策ですが、窓に雨戸、シャッター、格子がある家は、比較的安心です。
もし、窓に何もついていない場合の台風対策として窓ガラスに養生テープを貼って飛散を防止して台風に備えるのことがこれまでメジャーでした。
しかし、実は台風対策としては、あまり役には立たないそう…ええっ!!なんで!?
養生テープは、窓ガラスの強度を向上させる効果はありますが、テープを貼った部分以外に飛来物が飛んでくると、まったく意味はなさないということです。
しかし、なにもしないよりはもちろん備えたほうが良い!!すぐにできる台風対策として緊急対応で備えるのは良いです。
もし、しっかりと台風対策をするのであれば、ガラス全面に「飛散防止シート」を貼って台風に備えることをオススメします。
沖縄の台風対策は窓をゴルフネットで?
沖縄でよく使われ、有効な窓ガラスへの台風対策は、「建物にネットを張る」方法が一般的になってきました。
台風発生とともに、ホームセンターでは「防風ネット」も売り出され、店舗の入り口にドサッと置いてあるところもあります。
農作物を守る「農業用防風ネット」という商品もありますが、沖縄では「ゴルフネット」「防鳥ネット」も、そのまま「防災用品」として販売してるんです。
ネットは台風で飛んできた飛来物の衝撃を吸収させるためのもの。
バッティングセンターやゴルフの打ちっぱなしにある「緑のネット」と同じ原理ですね。
ネットが受け止めてくれる「飛来物」は、窓ガラスまで届いても、ガラスを突き破ることはめったにないそうです。
台風対策でのネットの取り付けかたはさまざまですが、かんたんなものなら、窓ガラスの上のひさしにネットの上を固定し、下は重しを付けて置くだけで台風に備えている家もあります。
台風対策ネットを引っかけるためのフックを取り付ける家も沖縄では多いです。
また、本格的なハリケーンにも対応するアメリカ製の「防風ネット」を張ってくれる専門業者も存在します。
ほかにも窓ガラス対策で有効なのは、雨戸やシャッターのない窓であれば、ベニヤ板を張る方法もあります。
扱いやすいプラスチックダンボール(プラダン)でも良いでしょう。ベニヤ板を、防水テープでしっかり貼り、台風に備えることもオススメです。
台風による浸水への備え
大雨による浸水被害も怖いですよね。
台風接近前に備えておくことの台風対策としては、自宅前の側溝や排水口は事前に掃除して水はけを良くしておきましょう。浸水のリスクが高いエリアに住んでいる場合、貴重品や食料品、生活用品、電化製品などなるべく高い場所に移動させて台風に備えます。
エアコンの室外機も台風対策して備える!
意外と忘れがちなのが室外機の対策です。台風時に発生する室外機のトラブルとして大きく2つあるので、しっかりと台風対策をしましょう。
①台風に大雨での「浸水・水没」被害
②台風による強風で室外機の位置がズレたり・転倒によるガス漏れ、飛来物による損傷
台風による強風の対策に関しては、室外機の置台をコンクリート製などの重さがあるものにすること。さらに、室外機が動かないよう「転倒防止金具」などで補強し台風に備えることがオススメです。
台風接近前に備えておくこと【屋内の台風対策】
まずは食料を台風の前に備える!
台風が近づいて来るとわかったら、すぐスーパーやコンビニに行って、食料品を調達しましょう!これも台風対策としては重要です!
加熱しなくても食べられる食料品が狙い目。パンやレトルト類、魚・肉の缶詰、お菓子など、約3日分はもつ量を。
実際、沖縄県民は台風が来そうになったら、われ先に食料を買い台風へと備えます。スーパーなどは食料が売り切れることが多いので、できるだけ早く行きましょう。
この時期、スーパーの棚がすっからかんの写真がよくSNSに載ったりもします(笑)
わたしは、その競争に負けることが多いので、日頃から非常食として保存できる食料を備えてます。沖縄の保存食といえば、トゥーナー缶(ツナ缶)ですよね!
これが使える!パンにかけたり、そのまま食べたり。これさえあれば数日はもつ!慌てることなく安心ですよ♪
飲料水・生活用水も台風前に備えましょう!
飲料水も確保も大事。なぜなら、停電により水道水が使えなくなってしまうことも多々あります。
とくに階数のあるマンションは注意です!!水をくみ上げるための水道ポンプの電気も止まると、断水する恐れがあります。そして、停電は数日間、長期化する場合もあります。
30世帯が入る賃貸マンションに住んでるわたしも一度、痛い目をみました。
電気が復旧しても、最上階の高架タンクに水が溜まるまで使えないんです。そして各家庭一気に使うから、なかなか水が出ない。という。。。(TT)なかなかのダメージでした。
このとき、台風対策ができていなかったことを反省して、台風前に備えでバスタブやバケツなどに水を貯めています。これをしておくと断水しても手や顔を洗ったり、軽く体を洗ったりもできますし、トイレ用水にも使えます♪安心、安心♪♪
非常用品の台風前に備えましょう!
非常用品もチェックしておきましょう。主に使うモノは懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池式)、救急用品、最近はスマホを充電するためのモバイルバッテリーも必要です。
台風時の避難場所確認
これも大事。学校や公民館など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認しておきましょう。市区町村が作成している「ハザードマップ」で危険箇所を確認しておくのも大事です。
2023年6月14日での大雨警報時は、那覇市全域に避難指示がありましたね。台風だけでなく、大雨洪水警報でも避難指示は出ます。沖縄は水害も多くなり、ハザードマップの把握は重要になってきました。
台風接近中に対策することは?
基本、台風接近中は不要な外出は控えること!!これが一番の台風対策です。気象台が発表する台風情報、警報・注意報の情報を定期的に入手しましょう。
外からの物が飛んできた場合に備え、カーテンやブラインドは閉めておきましょう。風の強さ、15m以上になると転倒する人もでてくるそうです。
あと、よくあるのがドアや扉に手を挟まれるなどの被害です。強風時に玄関ドアや車のドアを開けるときには十分注意してくださいね。
エアコンはなるべく使用しないほうがよい
台風で強風が吹き荒れているときはエアコンを使用しないのが安心だそう。
実は、強い風が吹いていると室外機のファンに負荷がかかりモーターやブレードなどが壊れたり、冷却ガスが漏れててエアコンの故障を引き起こします。
もし停電してしまったら
停電時に気になるのが冷蔵庫の食材ですよね。(やはりわたしも主婦のはしくれ)
一般的に冷えた状態で停電すると「2~3時間程度」は保冷状態が続くと言われています。傷みやすい食材は、すぐに食べるか可能であれば簡易コンロで調理しておく手もあります。
余談ですが、停電時は何もすることなくて暇ですよね。
スマホは緊急時、電池が減ると困るので、うかつに使えないし、わたしの場合はそんなときこそ部屋のちょっとした片づけや、模様替えなんかをやっちゃってます。
ほかにも、筋トレや読書などする人もいるようです。
昼寝もありかも。一日の過ごし方を考えとくのも台風の備えとしては良いですね。
台風通過後に行うこと
サビや腐食を防ぐため、塩を落とそう
やっと台風が通過。ベランダ、玄関周りを掃除して~、うわっ!車がベタベタ、窓も玄関ドアもベタベタ、洗おう!よしっ!片づけ終わり!
ちょっとまったーーー!!
エアコンの室外機、窓枠サッシも水洗いました?
結構、忘れがちな部分ですよね。
沖縄の窓枠は、サビに強いアルミ製が多いのですが、実はアルミも腐食します。沖縄は海が近いので、とにかくこの塩害がものすごい。
室外機も腐食が原因で、基盤や電気系統においても漏電を引き起こして故障してしまうなど、塩害による被害は多いそう。
エアコンの平均的な寿命は10年程ですが、特に塩害のひどい地域などでは3年程で故障したという事例もあります。前面、背面としっかり水で流して、塩を落としましょう。見落としがちですが、故障を防ぐ大切な部分。ぜひ、忘れないようにしましょう。
家の外壁も一緒に洗いましょう。あと、家の外壁で損傷したところをチェックし、早めに修理して次の台風に備えておいてください。
このひと手間で、住宅や家財の耐久性に大きく影響しますのでぜひ忘れないようにしてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
今回は、沖縄の生活では欠かせない「台風対策」について、どのように備えておけばよいかを私の経験をもとにお伝えしました。
住まいを台風から守るために台風前、台風後の行動の参考にしてみてください。
台風対策、いかに事前の備えが必要かがわかります。
直前で慌てることなく、非常用品や防災用品、エアコンの点検などぜひ日頃からチェックしておく習慣が必要です♪
OKITIVE読者のみなさん、空間心理コンサルタント(住まいコンサルタント)のまえうみさきこがお届けしました。
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