公開日
長嶺 真輝

長嶺 真輝

【見どころ解説】「互いに嫌な相手」…琉球ゴールデンキングス、Bリーグ中断明けの初戦で“完全体”千葉ジェッツと激突へ

キングス勝利の鍵は「インサイド」にあり

琉球ゴールデンキングス、Bリーグ中断明けの初戦で“完全体”千葉ジェッツと
メディアの取材に応じる桶谷大HC

では、これだけのスター選手が揃ったチームを相手に、キングスが勝利するためには何が必要になるか。桶谷HCのコメントに、そのヒントがある。

「千葉Jはインサイドで体を張るのは主にムーニー選手なので、そこをどう自分たちがアタックしに行けるかは鍵になると感じます。(千葉Jとキングスは)互いにとって嫌な相手なのかなとも思います。走るとあちらが強いけど、インサイドでフィジカルゲームに持っていけたら僕らの方が強いかなと思っています」
 インサイドに強みのあるキングスと、速さに強みのある千葉J。この傾向は昨シーズンも同様だった。天皇杯決勝ではスピードのミスマッチを突いた千葉Jが大勝し、逆にCS準決勝では、キングスがジャック・クーリーとアレックス・カークを中心に徹底してインサイドを攻めて勝ちをさらった。

今シーズン、キングスはこれまでのリバウンド数の平均が43.2本でトップ。オフェンスリバウンドの14.9本、セカンドチャンスポイントの17.0点もリーグ1位であり、間違いなく好成績を残せている要因の一つだ。クーリーとカークに加え、高い跳躍力を誇るヴィック・ローとケヴェ・アルマもオフェンスリバウンドへの意識が高い。

千葉J戦でもこの強みを発揮できれば、流れを引き寄せる一因になるだろう。

ただ、千葉Jは決してインサイドが弱いわけではない。リバウンドの平均本数が12.7本で個人ランキング1位のムーニーを筆頭に、チーム平均は39.1本で5位。ディフェンスリバウンドに至っては、28.3本で2位のキングスを上回り、28.9本でトップである。前述のように、渡邊がほぼ欠場していた中でのこの数字なため、キングスは日本人選手も含めて、リバウンドに対して高い意識を持ち続けたい。

キングスは今シーズン、脇真大や小野寺祥太、荒川颯らを中心に速攻も増えているため、スピードでどこまで対抗できるかも見ものだ。

OKITIVE公式インスタグラムはこちら!
OKITIVE公式インスタグラムはこちら!

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!