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長嶺 真輝

長嶺 真輝

“Jun Yasunaga”に憧れた「NBA少年」がキングス新社長に… 岸本隆一と『同期入団』仲間陸人氏の濃密な歩みと、初のうちなんちゅ社長として見据える未来

運命の歯車はさらに回る。

年月が経ち、2012年のことだ。仲間氏は琉球大学観光産業科学部(現国際地域創造学部)夜間コースの2年生になっていた。ゼミを選択するためにスポーツマーケティングを研究する先生を尋ね、会話の流れで「キングスにいるJun Yasunagaという人が好きなんです」と伝えた。すると、まさかの答えが返ってきた。

「1週間後に安永淳一さんが大学で講演するから、仲間君も聞いてみたら?」。何かの力に導かれるような、なんとも不思議な巡り合わせである。

「本当にたまたまで、驚きました。3年生と4年生が対象の講義ではありましたが、自分も一緒に聞かせてもらいました。小さい時から憧れていた、あの“Jun Yasunaga”が目の前にいるわけです。僕にとっては、プロバスケットボールの世界には選手や監督だけでなく、スポーツビジネスという世界があることを教えてもらった存在です。多くの会話があったわけではありませんでしたが、講義が終わった後に挨拶に行き、初めて言葉を交わしました」

一緒に働ければ、スポーツビジネスのイロハを学べるはずーーー。これを機に、「バスケットボールの世界で働く」という目標がより明確に、そしてリアルになった。すぐにキングスのホームページにあった「インターン募集」のフォームから応募し、2012年10月から職業体験を開始。二十歳の節目に、決意に満ちた一歩を踏み出した。

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