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“Jun Yasunaga”に憧れた「NBA少年」がキングス新社長に… 岸本隆一と『同期入団』仲間陸人氏の濃密な歩みと、初のうちなんちゅ社長として見据える未来
この業界で働き続けたいと思う原体験
「お客さんがお金を払い、会場に来て、バスケを見ている。もちろん負けた試合もありますが、その空間で働けていることのうれしさ、楽しさをひしひしと感じました。帰り際、スタッフに『ありがとう』『楽しかったよ』と言ってくれるお客さんもいて、スポーツエンターテインメントは、チームの選手やコーチ、そして私たちスタッフが共に作り上げていくものだということを肌で感じました。それが、僕がこの業界で働き続けたいと思う原体験です」
その後はアルバイト生となり、大学4年間のうちの2年半をキングスと共に過ごした。街中に出て、地図を片手にホーム戦のチラシをポスティングしたり、店舗を回って試合ポスターを貼らせてもらったり。相変わらず地道な作業が大半を占めた。「楽しさよりも、9割8分は苦しいことでした」と振り返る。
それでも、試合の度に感じられる非日常体験はモチベーションを生み続けた。「勝った時の喜びや、お客様から感謝された時の感覚は、この仕事じゃないと味わえない。綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、その度にしんどさが全部吹き飛びました」
大学3年生の終わり頃、当時の木村社長から卒業後の新卒採用を打診され、即決。2014年4月、正社員に形態を変え、キングスの一員として社会人の歩みを始めた。
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