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“Jun Yasunaga”に憧れた「NBA少年」がキングス新社長に… 岸本隆一と『同期入団』仲間陸人氏の濃密な歩みと、初のうちなんちゅ社長として見据える未来
自ら考案した「沖縄を世界へ」…込めた想いと今後の成長戦略

キングスの球団運営に携わって13年。インターンシップ生として加わった数カ月後には現在チームの最年長である岸本隆一がルーキーとして入団しており、“同期”のような存在だ。その後、キングスはbjリーグで3度目と4度目の優勝を達成し、歴史的なBリーグ開幕カードでアルバルク東京と対戦。2022-23シーズンにはBリーグで悲願の初優勝を飾った。経営面においても拡大を続け、営業収入はリーグトップクラスの水準を誇る。
濃密な時間の中で、さまざまな事業で成果を挙げ、昨シーズン中に前任の白木享会長から次期社長を打診された。「僕はキングスで働けることがすごく幸せで、『社長になりたい』というよりも『キングスを大きくしたい』という気持ちで仕事をしてきたので、とても驚きました」と言う。責任の大きさも痛感しているからこそ、その日の夜は満足に眠れなかった。
それでも、白木氏の「今までキングスを大事にしてきた人が社長をやるべきだし、キングスは沖縄の宝だから、次はうちなんちゅが社長になってほしい」という言葉が、強く背中を押した。冒頭で記したように、沖縄バスケットボール株式会社の20年の歴史の中で、仲間氏は初の沖縄出身の社長となる。
「僕は県民としても、ファンとしても、社員としても、キングスが沖縄にある意味を感じ、『沖縄をもっと元気に!』という理念の恩恵を受けて生きてきました。だからこそ、社長を務める上で『沖縄出身』という部分は大切にしていきたい。沖縄の文化や歴史を大事にしながら、琉球ゴールデンキングスを皆さんが驚くような世界観に導いていきたいです」
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