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「PGが鍵になる」キングスU18・宮里俊佑がU16アジア杯で見せる“覚悟と進化の証”…平均アシスト数はチーム1位、予選全勝をけん引
30分14秒でターンオーバーは“ゼロ”

第3Qからは相手がディフェンスをマンツーマンからゾーンに変化させたが、その際もディフェンダーの間を割って陣形を収縮させたり、味方に指示を出したりしながら効果的に攻めていた。
前日のサウジアラビア戦でも同様なシチュエーションがあり、宮里は試合後に以下のように語っていた。
「相手がマンツーやゾーンを駆使する変則的なデフェンスをしていたのですが、コーチから求められているパス離れの早さや素早いトランジション、ドライブを意識していました。後半はしっかりアジャストができて、ドライブからのキックアウトや、前を走るジャックへのパスなど、落ち着いて視野を広げることができました」
イラン戦でもその感覚が生きていたのだろう。この試合では12得点に加え、チームトップの7アシストを記録した。コートに立った11人の中で3番目に長い30分14秒プレーし、ターンオーバーはゼロ。2リバウンド、2スティールと多方面に活躍し、「+/−」(「プラスマイナス」=その選手が出場している時の得失点差)は「+19」に達した。
ちなみに、宮里のプラスマイナスは107-51で圧勝したカザフスタン戦は「+24」、78-58で快勝したサウジアラビア戦はチームトップの「+28」を記録している。つまり、宮里がコートにいる時間帯は日本がそれだけ優位に立てているということだ。いかにプレーの質や状況判断が安定しているかが伝わるだろう。
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