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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「PGが鍵になる」キングスU18・宮里俊佑がU16アジア杯で見せる“覚悟と進化の証”…平均アシスト数はチーム1位、予選全勝をけん引

レイアップシュートの「フィニッシュ」に変化

「PGが鍵になる」キングスU18・宮里俊佑がU16アジア杯で見せる“覚悟と進化の証”…平均アシスト数はチーム1位、予選全勝をけん引
左手でボールをがっしりと抱え、リングにアタックする宮里=fiba.basketball

U16の大会とはいえ、各チームに当たり前のように身長200cm以上の選手もいるアジアカップ。179cmの宮里は小柄な選手の部類に入る。

そんな中、大会を通じて宮里にある進化が見える。レイアップシュートの打ち方だ。

バスケットボールにおいては、一番初めに習うような基本のシュートだが、実は奥が深い。例えば、高さのある選手やブロックが上手い選手が前にいた時にシンプルに真っ直ぐシュートに行っても、決まる確率は極めて低い。だから、工夫が必要になる。

今大会で宮里が決めたいくつかのレイアップを見ると、いろいろなパターンがある。

例えば、左手のドライブで中央を割って入った瞬間に、右横にいる相手ディフェンスに体を当てて隙間を作り、さらにフックぎみの左レイアップで決めた場面があった。他にも、右45度からリングにアタックし、左に流れながら巧みにブロックを交わして決め切ったこともあった。

いずれも以前から備えていたスキルだとは思うが、これまでに比べて成功率が上がったように感じる。宮里は、今年の7月にもBリーグU17選抜チームのメンバーとして国際大会「2025 Shanghai Future Star Basketball Championship」に出場し、平均身長の高い中国やスペインのチームと対戦している。

大柄な選手が多い国際大会への慣れもあるのだろう。カザフスタン戦後、自身も「フィニッシュの部分は本当に改善していると思います。ただのレイアップでは決めきれないので、相手のビッグマンと、どう駆け引きをするかは常に考えています。国際大会の経験が生きていると感じます」と手応えを語っていた。

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