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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「全てにおいて貢献したい」新加入“ドットソン”の役割と名古屋D戦に見るチーム課題は…再始動した琉球ゴールデンキングスの現在地

「シュート力に振り切った」ドットソンの獲得理由

「全てにおいて貢献したい」新加入“ドットソン”の役割と名古屋D戦に見るチーム課題は…再始動した琉球ゴールデンキングスの現在地
ジャンプシュートを放つドットソン=12月10日、沖縄サントリーアリーナ(長嶺真輝撮影)

再始動の象徴であるドットソン。米国出身の31歳。196cm、95kgのシューティングガードだ。2017年にNBAのドラフト2巡目全体44位指名を受けてニューヨーク・ニックスに入団し、中国やトルコのリーグも経験した。

契約発表時のクラブコメントによれば、キングスにとっては「約10シーズンぶりにガードもこなせる外国籍選手の獲得」となる。実際、206cmのパワーフォワードだったアルマ、短期契約で198cmのスモールフォワードだったアンドリュー・ランダルとは異なるタイプの選手だ。

ドットソンがホーム戦デビューを飾った名古屋D戦後、桶谷大ヘッドコーチ(HC)が改めて獲得理由を語った。

「まずプライオリティー(優先順位)としては3ポイントシュートのある選手。あとはクリエイトできる選手がちょっと少なかったので、サド(佐土原)がいることも考えてハンドラーができる選手を獲得しました。マーケットにいる選手、予算などいろんな条件を含め、何かに振り切ることが大切なんじゃないかということで、シュート力に振り切った感じです」

確かに、これまでオフェンスをクリエイトする上では岸本隆一とヴィック・ローが安定感を示し、それにセカンドユニットの脇真大、崎濱秀斗が続いていたが、後述の二人はまだ若手で経験が浅く、人数に不足感があったことは否めない。加入してからの3試合、ドットソンは早速ボール運びやハーフコートオフェンスの起点を担っている。

本人も「これまでの経験を生かせたらなと思っています。フィジカルで体を張り、チームメイトにオープンな状況をつくりたいと思っています。全て(のプレーを)できると思ってるので、バランスを取って全てにおいて貢献していきたいです」と意気込みを語る。

Bリーグについては、Bリーグでのプレー経験がある知人の選手からよく話を聞いていたと言う。

「プロフェッショナルで、すごい素晴らしいリーグだと思っていて、いつかはBリーグでプレーできたらなと思っていました。この機会をいただけてすごくありがたいです。このリーグから学ぶこともたくさんあると思うので、学びながらリーグにアジャストしていきたいです」と高揚感をにじませた。

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