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「全てにおいて貢献したい」新加入“ドットソン”の役割と名古屋D戦に見るチーム課題は…再始動した琉球ゴールデンキングスの現在地
改善が見えるディフェンスとリバウンド
チーム全体で見ると、リーグ再開後で顕著なのはディフェンスとリバウンドの改善だ。
平均得点がリーグ4位(85.3点)の広島、同8位(83.3点)の名古屋Dを60〜70点台に抑えたことは特筆に値する。相手から誘ったターンオーバーも19回、10回、14回といずれも二桁に達した。
ドットソンの加入でハンドラーが増えたこともあり、セカンドユニットで脇真大、松脇圭志、佐土原遼というフィジカルの強い日本人選手3人が同時に出やすい環境が整ったことは大きい。脇と佐土原は190cm以上と高さもある。
桶谷HCもセカンドユニットのディフェンスについて「体を張ってくれるので、めちゃくちゃいいです。サドも今日(名古屋D戦)は相手が大きくてリバウンドを取られたんですけど、後ろから簡単にやられてるわけでもない。それ以外のところはスイッチもできるし、ディフェンスはすごくいいと思っています」と評価する。
リバウンドについては、オフェンスリバウンドは平均15.5本で名古屋Dと並んでリーグトップ。一方、ディフェンスリバウンドは25.7本で13位と中層に位置する。
この差について、ゴール下で存在感を見せるジャック・クーリーは「差があり過ぎるなと思っていて、特にディフェンスリバウンドはローテーションによって取りづらいシチュエーションを作られてしまっていることが大きな要因です」と危機感を見せる。
ただ、アルマが退団したあたりから、日本人選手を含めてチーム全体のリバウンドに対する意識は向上しており、名古屋D戦では相手の武器であるオフェンスリバウンドを8本のみに抑えた。
クーリーは「(相手の対策は)言い訳になると思っていないし、言い訳にしたくないです。オフェンス、ディフェンスのリバウンドのどちらも結果として1位の数字を取れるように、引き続き頑張っていきたいです」と言う。改善の成果は少しずつ表れてきている。
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