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「“I win”ではなく“We win”」ヴィック・ローが語る琉球ゴールデンキングスの「総合力」の本質とは…5大会連続のファイナルへ
佐土原とドットソンをフィットさせた「雰囲気」
こういった地域とチームの関係性は、2007年の創設以来、キングスが地道に積み上げてきたものだ。最優先事項に「沖縄をもっと元気に!」という活動理念があるからこそ、チームには「自己犠牲を払う」「チームに貢献する」というマインドが根付いている。
今シーズンは佐土原が新たに加わり、ドットソンも途中加入したことで、前半戦は連係の構築に苦しんだ。しかし、この2人も含めて、それぞれがお互いの強みを理解し、役割が少しずつ明確になると、後半戦で勢いを増した。
生え抜き14シーズン目の岸本隆一に、どのような過程をたどってフィットしていったのかを問うと、「抽象的ですけど…」と断ったうえで、こう答えた。
「佐土原にしろ、ドットソンにしろ、彼らが何かを感じ取り、『チームに貢献したい』と思える雰囲気が、もしかしたら自分たちにあったのかもしれません。それは、おそらく組織として積み重ねてきた雰囲気だと思います。自分たちも彼らの良さを引き出したいと思えたし、彼らもチームに貢献したいと感じてくれた。その中で尊重し合いながら、チームとしてまとまっていったのかなと思っています」
その「雰囲気」こそ、キングスの総合力の強さを支える根源なのだろう。ローのファイナルに向けた意気込みにも、ファンとともにチーム一丸で戦う決意がにじんだ。
「選手にはCSでMVPを取りたいという気持ちがあってもおかしくはないけど、昨季ベスト5になった自分の経験から言えることは、それでも最後は宇都宮に負けて優勝を逃してしまいました。個人のタイトルは関係ない。『I win,I won』ではなく、『We win,We won』という考えが大切になると思っています」
Bリーグ創設10年目のフィナーレを飾るファイナルの舞台。横浜アリーナに結集するであろう多くのファンとともに、一人ひとりが「1.5点」の役割を全うし、全員で戦い続けられるかどうかが、3シーズンぶりの王者奪還への鍵を握る。
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