サクッ、ふわっふわ。10時と3時に食べたいHallå Cakes and Biscuitsのスイーツ♪（那覇）

どんなに忙しくても、10時と3時には甘いものとコーヒーを楽しむ。

Hallå Cakes and Biscuits ハロケイクス＆ビスケッツ　那覇市安謝

そんな習慣がスウェーデンにはあるそうです。その時間のことを「FIKA（フィーカ）」といい、スウェーデン語でコーヒーを意味する「kaffi」の「ka」と「ffi」をひっくり返してこう呼ぶようになったのだとか。

1日2回、10時と3時になると誰もが仕事中、勉強中でも一旦手を止め、甘いものとコーヒーを用意して家族や友人、同僚とおしゃべりの時間を楽しむそうです。10分でも15分でもしっかりと休む。オンとオフのメリハリをつけることで再開後の集中力が増し、結果的に生産性アップにつながっているのだそうで…

そんなスウェーデンの文化に憧れがあり「そういうテーマのお店があったらよいなと思っていました」と話すのは、那覇市安謝にお店を構える「Hallå Cakes and Biscuits（ハロケイクス&ビスケッツ）」の企画担当井坂牧世（いさかまきよ）さんです。

井坂さんは社会人7年目のときに「このまま続けていくのは無理かもしれない」と思い、子どもの頃から好きだった“お菓子作り”の道へと進みました。関西のカフェで5年間、その後フランスで2年間パティシエとして経験を積みながら、休日にはケーキ屋さんを巡り、スイーツの研究を重ねた井坂さん。

日本では体験することができない習慣や価値観、空気感を肌で感じ、現在はそれらをパティシエの技術と商品企画のアイデアと共に、商品を生み出しています。

2022年10月29日にオープンしたHallå Cakes and Biscuitsでは「リラックス・タイムに食べたいおやつ」を提案。

店内のショーケースにはビスケットやフィナンシェ、アップルパイ、ブラウニーなどの焼き菓子や色鮮やかなケーキがならび、目移りしてしまいます。

実は、お菓子より先にお店のロゴが決まっていたというHallå Cakes and Biscuits。

メレンゲに生クリームを挟むフランスの伝統菓子“ムラング・シャンティ”をHallå Cakes and Biscuits風にアレンジ。ロゴマークである雲の形にあしらったメレンゲのなかに生クリームをたっぷりとサンドした「モールン〜雲のシャンティ〜」は、こちらの看板商品です。

メレンゲ部分はカリッ、サクサク。とても軽い食感で、口のなかでしゅわ〜っと溶けていきます。乳脂肪分の高い生クリームは濃厚でなめらか。きめ細かく、空気のような軽さも感じられます。「モールン」はスウェーデン語で雲。ネーミングのとおり、見た目も食感、味わいもまるで雲のようなケーキです。

取材にうかがった時は“いちごフェア”中で、「ホワイトショコラいちごモールン〜雲のシャンティ〜」もラインナップ。

いちごジャムと刻んだドライクランベリーを混ぜ込んだ生クリームは、甘みのなかに酸味のアクセントが感じられます。

3月の限定モールンは「はちみつレモン」。

「沖縄県産食材も積極的に使っていきたい」と井坂さん。ショートケーキには、大宜味村で無添加・無農薬の水耕栽培で育てられた「美ら島ベリー」を使用します。

柔らかくしっとりとしたスポンジとふわふわな生クリーム、そして美ら島ベリーの爽やかな酸味が“三味一体”となったケーキです。

ケーキの賞味期限は購入当日中ですが、フランス産のカソナード（サトウキビから作られる精製されていないブラウンシュガー）と沖縄県産黒糖、屋我地島の天然塩、国産の無塩バターを使用した「ハロ・バタービスケット」は日持ちするので、ちょっとした手土産にもぴったり。サクサクサク。
バターの香りと小麦の風味がしっかりと感じられる軽い食感のビスケットです。

発酵バターを贅沢に混ぜ込んだフィナンシェは、定番4種類（はちみつ、ショコラ、ピスターシュ、いちご）と期間限定品が2種類ならびます。一般的なフィナンシェよりも厚みがあるHallå Cakes and Biscuitsのフィナンシェ。サイズは小さめですが、ずっしりパウンドケーキ風。1つで満足できる仕上がりになっています。

気になるスイーツはありましたか？

仕事や勉強、家事、育児… 現代人は何かと忙しいですよね？「休む余裕なんてない」と思われるかもしれませんが、忙しい時こそ意識的に“ホッと一息”つける時間を持つことが大事なのかもしれません。