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【見どころ解説】「互いに嫌な相手」…琉球ゴールデンキングス、Bリーグ中断明けの初戦で“完全体”千葉ジェッツと激突へ
岸本、盟友・田代と会うのは「シンプルに楽しみ」

その他にも、マッチアップがどういう顔合わせになるかも気になるポイントだ。
渡邊が出ている間、千葉Jは高さがあるため、キングスは「3BIG」のラインナップを敷く時間が増えそうだ。ただ、これまでスミスに対しては松脇圭志が付くことも多く、相手の外国籍選手の顔ぶれを見ての判断になるかもしれない。一番波に乗せたくない富樫に対しては小野寺、荒川、平良らだろう。伊藤達哉が復帰すれば、この部分のディフェンスはより厚みを増す。いろいろと想像は膨らむ。
中でも、10月にB3横浜エクセレンスからキングスにレンタル移籍で加入し、B1初挑戦となっている平良にとっては、富樫のような国内トップクラスのガードとマッチアップできる機会は極めて貴重な経験になるだろう。それは自身も感じている。
「自分のディフェンスで少しでも苦しめて、そこからリズムを狂わせたい。それをどうやっていくのかはやってみないと分からない部分もありますが、日本を代表するガードとのマッチアップは本当に楽しみです。その分、より集中してやっていかないといけないと思ってます」
平良は千葉県出身で、ららアリーナ東京ベイがある船橋市は中学、高校時代を過ごした馴染み深い場所だ。地元の友人らも自身の凱旋を楽しみにしてくれていると言い、「その分、自分も頑張らないといけないと思います」と気合を入れ、笑みを浮かべた。
キングスファンにとっては、生え抜き選手としてキングスに8シーズン所属した田代が相手チームの一員としてキングスと対峙する姿を見るのも楽しみな部分だろう。少し不思議な感覚になる人も多そうだが…。11月6日の群馬クレインサンダーズ戦で負傷し、全治3〜4週間と発表されているため、この連戦で復帰できるかは不明だが、長い時間を共にした岸本も対面を楽しみにしているようだ。
「違うチームで彼と接するということが今までなかったので、それ(田代と会うこと)は楽しみです。願わくばコート上で戦えることがベストですけど、そこは彼の事情もある。ただ、会えることはシンプルに楽しみです」
見どころ満載の千葉Jとの2連戦。桶谷HCが「自分たちの今の力量が測れる」と言ったように、今シーズンにおけるキングスの今後の戦い方を占う一戦にもなり得るため、必見だ。

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