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長嶺 真輝

長嶺 真輝

存在感増す琉球ゴールデンキングスの“セカンドユニット” 機能する鍵はPG伊藤達哉の統率力と「組み合わせの妙」

ベンチポイントで「39対29」「44対20」と圧倒

存在感増す琉球ゴールデンキングスの“セカンドユニット” 機能する鍵はPG伊藤達哉の統率力と「組み合わせの妙」
3Pシュートの成功率が上がってきた荒川颯

茨城との初戦はスタートから攻守で相手を上回り、リードする展開。主にセカンドユニットが出ている時間帯で若干失点が増えたものの、ミドルシュートやゴール下でチーム最多の20得点を挙げたカークを中心に流れは渡さず。ベンチポイントで39対29と上回り、先勝した。

2戦目はヴィック・ローの3Pシュートや速攻からのダンク、岸本隆一の長距離砲などで得点を重ねるが、なかなか抜け出せない展開。しかし、第1Qの終盤に両チームともベンチメンバーが主体になると、キングスの勢いが増す。

セカンドユニットを束ねるPG(ポイントガード)の伊藤が相手ボールマンに激しいプレッシャーを仕掛けてオフェンスファウルを誘うと、全体のディフェンス強度も向上。さらに伊藤がミドルシュートや鋭いドライブからの得点でオフェンスのリズムもつくり、荒川の3Pシュートも決まって8点リードでこのクオーターを終えた。

48ー31で迎えた第3Q、再びセカンドユニットが見せ場をつくる。

前半の勢いのままリードを20点台まで広げたが、相手の激しいプレッシャーを受けて流れが停滞する。しかしセカンドユニットがコートに入ると再びボールの流動性を取り戻し、松脇やアルマが第4Qに効果的に3Pシュートを決めて突き放した。

2戦目のベンチポイントも44対22で茨城を圧倒したキングス。2試合ともベンチメンバーが総得点のほぼ半分を奪った。

桶谷大HC(ヘッドコーチ)も2戦目の後、記者会見で「昨日はファーストユニットが良かった分、セカンドが少し悪く見えましたが、今日はかなり機能しました。ボール回りが良かったし、ディフェンスで圧力を掛けてくれた。茨城さんもセカンドユニットに入った時に、そこで差をつくってくれたと思います」と話し、ベンチメンバーの活躍を高く評価した。

茨城との連戦を終え、キングスは連勝を「5」に伸ばした。通算成績は21勝7敗。西地区2位につける島根スサノオマジックとのゲーム差を「4」に広げた。

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