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存在感増す琉球ゴールデンキングスの“セカンドユニット” 機能する鍵はPG伊藤達哉の統率力と「組み合わせの妙」
スターティング5で松脇と小野寺を入れ替えた理由は…

スターティング5、セカンドユニットとも、選手同士の相性やチームバランスを考慮して起用していることも好調を支える要因だ。フルメンバーが揃ってからの、それぞれの主な顔ぶれは以下になる。
スターティング5:岸本隆一、小野寺祥太、脇真大、ヴィック・ロー、ジャック・クーリー
セカンドユニット:伊藤達哉、荒川颯、松脇圭志、ケヴェ・アルマ、アレックス・カーク(平良彰吾、植松義也)
開幕当初との違いの一つに、小野寺と松脇が入れ替わっていることがある。その狙いを桶谷HCに聞くと、明快な答えが返ってきた。
「岸本と松脇を一緒に出すと、なかなかインテンシティ(強度)が上がらないので、小野寺が最初に出てエナジーを持ってバスケットをするという部分をあえてやっています。あと、(3Pシュートの成功率が高くはない)脇と伊藤を組ませて相手ディフェンスがアンダーばかりになるのが嫌なので、そこはずらしています。伊藤と一緒にシューターを置きたいので、荒川と松脇がセカンドユニットにいるというところです」
セカンドユニットについては、伊藤と荒川の両ガードはフットワークに優れ、相手ハンドラーに激しいプレッシャーを仕掛けることができる。一方、松脇は動きが速い訳ではないが、ビッグマンにも押し負けないほどの体の強さを武器としているため、チーム全体として様々なタイプの選手にマッチアップすることができる。
先発に小野寺がいる効果に言及した指揮官は、セカンドユニットに松脇がいる効力も強く感じているようだ。
「ハードショー(スクリーナーのマークマンが積極的にボールマンにプレッシャーを掛けに行くディフェンス)などをやっている中で、松脇のポジショニングがかなり良くなっています。ヘルプポジションに入り、もう1回クローズアウト(マークマンにボールが渡った際に間合いを詰めること)に行くとか、オフェンスリバウンドもやってくれています。ボールに絡まないところでもしっかりプレーをして、5対5をやってくれるので、彼がセカンドにいてくれるとすごく信頼ができます」
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