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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「“I win”ではなく“We win”」ヴィック・ローが語る琉球ゴールデンキングスの「総合力」の本質とは…5大会連続のファイナルへ

桶谷HCが提唱する「7.5理論」とは

「“I win”ではなく“We win”」ヴィック・ローが語る琉球ゴールデンキングスの「総合力」の本質とは…5大会連続のファイナルへ
岸本隆一、名古屋Dの齋藤拓実、今村佳太と写真を撮り、取材陣に見せながら「家宝にします」と語った桶谷大HC(長嶺真輝撮影)

これまで何度も触れてきた部分ではあるが、「総合力」を重視する姿勢は、キングスのチーム作りにも如実に表れている。

岸本やヴィック・ロー、ジャック・クーリー、デイミアン・ドットソンなど、毎試合派手なスタッツを記録できるだけの力を持つ選手は多い。しかし、特定の選手が常に20得点、30得点を取るようなチームではない。

実際、主要スタッツの個人ランキングではリバウンドでクーリーが上位に入ることが多いが、それ以外の例は少ない。昨季はローがレギュラーシーズンベスト5に選ばれたものの、今季はベスト5とMVPの候補となるTOP10には一人も入らなかった。ちなみに、ファイナルの相手となる長崎はスタンリー・ジョンソン、イ・ヒョンジュン、馬場雄大の3人が入っている。

それぞれが自身の役割を果たし、お互いの強みを引き出し合う。桶谷HCは、そういったチーム作りを「7.5理論」という独自の考え方で説明した。

「例えば、多くの点数を取るスター選手が持ち点を2点持っていて、汗かき役が1点持っているとします。スター3人、汗かき役2人だと計8点。ただ、ボールは一つしかないので、共存が難しい。かといって、スター2人、汗かき役3人だと計7点でパンチが弱い。じゃあ何が最強かと言ったら、全員が1.5点の選手になって計7.5点になることだと思っています」

さらに続けた。

「そうすれば全員が危険なプレーヤーになるし、誰かのシュートが当たっているタイミングでは、汗かき役にも回れる。それが、相手からしたら一番怖いチーム。キングスはずっとそれを目指してやっています」

実際、名古屋Dとの連戦では、第1戦では5人が二桁得点を記録。第2戦は3人だったが、ドットソン、松脇圭志、脇真大も8〜9点で、バランス良く得点した。

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