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松永 多佳倫

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中学時代に軟式で145キロを投げた末吉良丞。沖縄高校野球史上初めて出現した最強パワーピッチャーの驚愕秘話

ピッチャー心理を学ぶためキャッチャー転向

中学時代に軟式で145キロを投げた末吉良丞。沖縄高校野球史上初めて出現した最強パワーピッチャーの驚愕秘話

小学校高学年時代の仲西ビクトリーベースボールクラブの監督、中学時代は外部コーチとして末吉を指導してきた玉城優一は末吉の成長を間近で見たひとりだ。

「中学のときは練習試合で何度も140キロを越える球を球審として体感し、公式戦で145キロを投げたときはあらためて凄味を感じました。
小学校のときはコントロールを乱してよく自滅していました。“俺が、俺が”という責任感が強すぎるせいかマウンドを降りてから泣いたこともあり、一度キャッチャーに転向させたことがあります。
その意図は、キャッチャーの視点に立ってピッチャーや野手の気持ちをわからせるための措置でした」

このキャッチャー転向には、賛否両論があった。首脳陣の中には、キャッチャーをさせることで怪我をしたらどうするんだという意見もあった。しかし、玉城は中長期的な目で“今の末吉には必要だ”とキャッチャーに転向させた思いがあった。

小学生といえばまさにゴールデンエイジ(9〜12歳)であり、この時期に徹底的に基礎の反復練習することが重要だと言われる。ゴールデンエイジとは、神経系の発達がほぼ完成し、一生に一度だけ訪れるあらゆる動作を短期間で覚えられる時期。末吉は、この期間に玉城の指導により多くの練習をこなし、たくさんの経験をしてきたのだった。

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