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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングスに見えた明確な「課題」と、その向き合い方 開幕カードでは桶谷大HCの“妙手”も…

桶谷HC「シュートで終わろう」リバウンドの強み生かす

キッチン収納術
コート上で吠えるジャック・クーリー

第2戦も初戦と似たような展開に。アルマの3Pや植松義也の連続スコアなどで勢いに乗り、第2Q開始約5分の時点で15点差を付けた。しかし、ここから簡単なパスミスやオフェンスファウル、24秒バイオレーションなどで流れを失う。前半だけでターンオーバーが12回に達し、接戦に持ち込まれた。

最終的なターンオーバー数は三遠より3回多い18回に上った。極めて多い数字だが、後半だけでみると6回。前半の半分に抑えて我慢できたことが、競り勝った要因の一つに挙げられる。

試合後、桶谷HCに修正を加えた部分があったのかを問うと、以下の答えが返ってきた。

「三遠はトランジションのチームなので、ターンオーバーをしたら走られてしまいます。第2Qはそういう時間帯があり、シュートを打ち切れなかった。そこでタイムアウトを取って言ったことは、『とりあえずシュートで終わろう』ということだけです。もちろんいいシュートでオフェンスを終えられたら一番いいですが、まずはシュートでさえ終われれば、このチームはリバウンドが強い。それで、後半はみんなアグレッシブにプレーできました」

この試合のリバウンド数は43本対34本。一人で15本を奪取したクーリーに至ってはオフェンスリバウンドで7本、そのうち勝負を決める第4Qだけで3本を掴んでおり、味方の積極性を引き出した。

 言わずもがなではあるが、ターンオーバーに関しては相手のディフェンスによる影響も大きく受けるため、コントロールすることは容易ではない。三遠のプレッシャー強度は2戦を通じて極めて高かった。そこで、リバウンドという自分たちの強みに目を向けさせた桶谷HCの指示は、結果的に妙手となった。

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