与那国町,先島諸島,暮らし,沖縄移住
日本最西端の与那国島で「籠(かご)」と出会い15年。幸せな暮らしを編む『教えて島暮らし 〜沖縄移住者の声〜』
目次:日本最西端の与那国島で「籠」と出会い15年。幸せな暮らしを編む
・茨城県から与那国島へ
・島の植物から民具づくり
・与那国島に移住したきっかけ
・与那国島暮らしの魅力
・島の暮らしと困りごと
・多くの人が草木に親しめる機会を作りたい
島の植物から民具づくり
Q:お仕事は何をしていますか?
A:与那国島に自生する、つる性植物の「トウツルモドキ」をはじめ、クバの葉、マーニ(クロツグ)など、島の植物を素材に、手作業で籠や暮らしの民具を作っています。
Q:仕事に使う植物について教えてください。
A:主にトウツルモドキ、クバ、竹、マーニの新芽を材料として扱っています。
与那国の森に一歩足を踏み入れると、それらは豊富に自生しています。ですが、どれでもいいわけではなく。
例えばトウツルモドキを採取するときは、若芽は瑞々しく籠作りに向いていないので、ある程度の年数の経った女性の薬指程度の太さのなるべくまっすぐで脇芽や傷の少ないものを選びます。
また、森から命を分けていただくことを心に留めているので、切ったトウツルモドキは1本1本なるべく長く採取するように心がけています。
採った材料は全て小刀で1本1本中のワタ部分を取り除き表面の皮のみにしていきます。そして表面の皮を小刀で削ることで内側の色が出て、それがトウツルモドキの籠の魅力となっています。
トウツルモドキの中ワタをきれいに取り除くことで、30年でも使える暮らしの道具となります。
こうして森に生えていた植物を採取して籠を作り、それを使い、使わなくなったらまた森に返す(返還)ことができる、そんな暮らしの道具を自分自身の手で作ることができるということに感動と喜びを覚え、これが仕事にできたら最高に楽しいだろうなと想い、今に至っています。
Q:作品は、どこで購入することができますか?
A:籠の販売は、たまに開催する展示会や物産展、日本の籠を全般に扱う籠専門のお店や沖縄の手仕事を扱うお店などに卸しています。しかしひとつひとつの籠を作ることにとても時間がかかるので、あまり出せていません。
最近はインスタからの注文が多くなりました。もちろん工房内でも販売しています。
手仕事が好きな方や自分でもものづくりをされる方、籠が好きな方や与那国好きの方、お店をされている方などさまざまな方が来てくれます。
自然から頂いた素材をなるべく無駄にしないように、籠作りで出た小さなハギレも取っておいて、沢山溜まったらそれでほうきを作ったり、小さな飾り物を作ったりしてなるべく捨てる部分がないように心がけています。
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