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まさかの初登板初先発の末吉良丞が安定の剛腕ぶり。6回87球、被安打2、奪三振8、MAX144、7対0コールドで沖縄尚学決勝進出
七番DHで2打数2安打、高校で初めての三塁打を放つ
末吉はこのチームを「一人ひとりの個性が強い」と評する。
個が強いのはいい。むしろ個が強くないと頂点など狙えない。
ただ個と同様に組織力、バランス力も要するのが野球であり、サッカーと違ってワンプレーによって大量点に繋がるケースがただあり、運を呼び込む競技性が強いのが野球である。
そして忘れてはならないのが、サッカーと決定的に違うのは、野球はミスするスポーツであること。
ヒットにしても失投や配球ミスがほとんどだ。また面白いことに、ひとつのファインプレーや絶体絶命のピンチの場面を抑えたりすると目に見えて流れが大きく変わったりするため、“野球の神様”という単語がよく思い浮かべられる。
●●の神様と頻繁に出てくるスポーツは野球以外見当たらない。それほど運に左右されるスポーツでもある。
昨年であれば、その“野球の神様”に愛されたのが、末吉良丞だったのではないだろうか。
今大会の末吉は初戦からバッターとしてスタメンに名を連ね、三回戦と準々決勝では四番DHに座った。準決勝では七番DHピッチャーとして入り、初打席をセンター前、そして4回表の一死一、三塁で右中間を深々と破る大三塁打を放ち、一挙ランナーが生還。この時点で試合は決まった。
準決勝4試合で14打数7安打3打点、二塁打2、三塁打1の打率5割と、沖尚打線になくてはならない中心打者となった。
末吉がスタメンに入っているだけで相手チームへの警戒心も変わり、一本打てば球場の空気さえも支配できる。
プロでもそうだが、全国で勝つ術を知る男の強みは計り知れない。「こいつがいれば!」と皆に思わせるだけで未知の期待感が膨らみ、チーム内に一本筋が通る。
もはや言葉では説明がつかないほど末吉はチームにとって勝利を左右するほどの存在感なのだ。
野球の神様は気まぐれすぎるが、ホンモノにしか力を与えない。
それが末吉良丞である。
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