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末吉良丞の最後の夏、初戦DH7番で5打数2安打。「正直、一発狙ってました」バッターとしての決意と覚悟
一死二塁での3打席目、力で持っていったライト前ヒット
1、2打席凡退後の6回表1対0のリード、一死二塁で第3打席が巡ってきた。初めてランナーを背負った打席で末吉は、初球を見送った。過去の2打席は初球を果敢に振ってきただけに、この打席の入りが違った。
「いつでも準備できているっていうのが打席での一番のテーマですので、初球からガンガンゾーンに入ってきたら打ってくぞっていう気持ちを出しながら打席に入りました。正直一発狙っていたので」
いつのもように淡々とした口調で始まる末吉が、最後の「一発を狙っていたので」で笑顔を見せる。
泰然自若のなかにも愛くるしいキャラクターの末吉がやっと帰ってきた。間に合った。完全に吹っ切れたというか、最後の夏に向かって切り替えた姿がそこにあった。
1ボール1ストライクの3球目ややインコース寄りの高めの球を思い切り引っ張り、1.2塁間を抜けるライト前ヒット。
クリーンヒットではないが、力で持って行ったヒット。前の打席が見逃し三振だっただけに、意地を見せた打席でもあった。
その後、二死二、三塁となり9番の久田亜友斗のレフト前ヒットで、セカンドランナーの末吉は激走し、周囲を驚かすほどのど迫力のヘッドスライディングで2点追加。末吉はユニフォームの前面を泥だらけにしながら「しゃぁー」と吠えた。今までの鬱憤を晴らすかのような天に届かんばかりの咆哮だった。
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