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末吉良丞の最後の夏、初戦DH7番で5打数2安打。「正直、一発狙ってました」バッターとしての決意と覚悟
エース新垣有絃が込めたキャッチボールの意味とは
この試合、末吉は一塁側のライト方向のファウルゾーンにて二度ほどキャッチボールをしている。
「いつでも行ける準備をしてました。これだけいいピッチャーがいるので、焦ることなく一つひとつ自分の課題をクリアしていって、試合では万全の状態で投げられるように持っていきたいと思います」
5回裏に末吉は背番号1の新垣有絃と15球ほどキャッチボールをし、最後の一球のみ新垣から140キロ超の球を思い切り投げ込まれる。まるで新垣が「こっちは大丈夫だから、焦るな」と無言のエールを送るかのような全力の球をわざと見せつけたようだった。
比嘉公也監督は末吉について「7月からしか投げられない」と断言している。つまり7月まではドクターストップがかかり、それ以降は状態を見ながら現場の判断に委ねるという意味合いにも取れる。
末吉自身は「いつでもいける」というスタンバイのためのキャッチボールを自発的に行ったという。
準備をするのはいい。だが、ほんの少しでも違和感が拭えないのなら絶対に投げて欲しくない。これは願望だ。
敏感で繊細で頭の良い子だけに、周囲の期待を一身に受けようとする嫌いがある。たった1イニングならという安易な考えを希望の第一歩と勘違いし、絶望の淵に落とされた球児たちをこれまで何人見てきたことか。誰だって末吉が投げる姿を見たい。
筆者だってそうだ。ただこれだけは声を大にして言いたい。大人たちの勝手なエゴによって前途ある少年の未来を潰す権利など世界中どこを探したってない。未来を創っていくのは子どもたちだということを決して忘れてはならない。
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