うるま市,地域,暮らし,本島中部,沖縄移住
沖縄移住して”うるま市”が舞台の漫画『沖ツラ』を描いたら「沖縄の入門書」に!?作家から沖縄移住のススメ
目次:
・なぜ「空えぐみ」は沖縄に移住したのか?
・沖縄県うるま市ってどんなところ?
・沖縄移住先にうるま市を選んだ理由
・移住してうるま市に住んでみての感想
・うるま市に移住して、良いところと不便なところ
・沖縄移住で気づいた本土との違い
・移住してオンオフの切り替え方法
・沖縄移住してオフの過ごし方
・沖縄移住検討者へのメッセージ
・『沖ツラ』ファンへのメッセージ
移住してうるま市に住んでみての感想

実際にうるま市具志川に住んでみて、そして地域に根付いた約7年の生活のなかでのリアルな感想をご紹介します。
ー 生活環境(インフラ)

関東から沖縄に移住して一番感じたのは、沖縄は車社会ということです。
移住前は車を使う場面はあまりなかったのですが、うるま市に移住してからは何をするにしてもほぼ車が必要になりました。
重い荷物は車だと楽に運ぶことができ、電車や徒歩で苦労することもなく、スーパーで買い物したついでに近くの海にふらっと寄ったりすることもできて最高です。
沖縄の海は綺麗なので、ちょっとした合間でもとても気持ちが良いです。
鉄道やゆいレール(沖縄都市モノレール)はうるま市に通っていないので、公共交通機関のバスを利用する時もあります。
少し不便だと感じることは、インターネットショッピングですね…。
やはり届くまでに早くても2日はかかることが辛いと感じる人もいると思います。また、テレビや冷蔵庫がネットでセールになって値下げされていても、結局は送料が高くつくことも。場合によっては、沖縄本島でも配送不可もあったりします。
そのような時は、県内の家電量販店のセール時期を待ったりするなどしています
ー住居
いざ沖縄移住を決めた時の長期契約の家賃は、安く感じました。
当時住んでいた埼玉の家は1K8畳の賃貸で5万円ほどでしたが、沖縄県うるま市では同じくらいの金額で1DKの新築を借りることができました。
※こちらは2018年の沖縄移住の情報です。
ー食事

漫画家ということもあり作品に活かすために色々な沖縄料理を食べてはいますが、僕が一番すきな物はアンダンスーといわれる、味噌を豚の油で炒めた油味噌です。
手作りのアンダンスーは家庭によって味が変わりますが、僕はご近所の方に頂いたアンダンスーがすごく好きです。
大好きすぎて、おにぎりに入れたり、島豆腐につけたりして食べています。
他にはウムクジプットゥルー(※)という沖縄家庭料理があり、これもすごくおいしいです。いまのところお店で見たことがない料理で、ご近所さんにごちそうしてもらわないと出会えなかった一品です。
あとはヒージャー(山羊)の刺身も美味しくて大好きです!どうやら昔と比べると臭みがマイルドになっているという話も耳にするのですが、それでも独特の香りが食欲をそそります。そして、よく難易度が高いといわれるヒージャー汁もおいしくいただけるのですが…
とある場所で見かけて購入したヒージャーミルク(山羊乳)だけは、すいません!本当にNGでした…。ちょっと香りが好みではなく、おいしいと感じられなかったというエピソードはあります(苦笑)
いまのところ、沖縄に移住して唯一のNG食です。
※ウムクジプットゥルー:ウムクジ(芋くず)を水で溶き、練るように炒めたもので「プットゥルー」とは、でんぷん質がべっとりとしたのり状に仕上げた状態を意味する沖縄家庭料。
ー気候

個人的な体感ではありますが、夏はやはり暑い!ですが、関東よりは涼しいと思います。
沖縄の日差しはとても強いので沖縄に移住してから日焼け止めは必須となり、サングラスも普段からかけるようになりました。
とくにサングラスは日差しの強い日中にかけているのといないとで、その日の疲労感が全然違う気がします。僕の場合はサングラスをかけ忘れると、疲労で1日の活動時間が短くなるという結果が顕著にでて、夜にすぐ眠くなってしまったりします。
また、通年通して気温は高めなので、扇風機は1年中使う機会があります。クリスマス時期でも回っているときはあります。
そんな気候の生活のなかでも、時には関東が恋しくなる時があります。
とくに、体が底冷えする寒さみたいなのをちょっと味わいたくなる時はありますね(笑)
沖縄に移住してからは、関東の、あの空気が張りつめたキーンとした感じがあまりなくて。寒いから鍋を食べたい、ストーブやこたつで暖まりたい、というような感情にならないので、ふとした時に寒い冬を味わいたくなります。実は僕は冬も好きなんです。
とはいえ、いま住んでいるうるま市具志川では、夏が1番好きですね!太陽と海がとくに好きです。沖縄の夏と言っても梅雨があけて台風が増える前の6月〜8月ごろが最高です。
8月〜10月は台風に気を付ける必要があります。
沖縄移住1年目の2018年、台風24号が沖縄に直撃したときは停電が約5日間続き、マンションのポンプも動かなくなり断水にもなってしまいました。その時は、近所の方にお風呂を借りたり、湧き水がでる「カー」と呼ばれる井戸にトイレの水をくみに行ったりして、うるま市具志川の人や地域に助けられました。

ー人間関係

プチ移住の当初、近所の海(具志川ビーチ)などに行って地域散策をしていると、字具志川は地域の方々がほぼ顔見知りということもあり誰だろう?と思われることもありました。
しかし沖縄のことを知りたいという気持ちで地域の方々と触れ合っているうちに、ご自宅に招いてもらったり、いろいろな方をご紹介してもらったりと、早い段階で地元の方と仲良くなることができました。
そして2ヶ月の短期生活を終えて本土に戻る時、地元の方々からは「もう家族だからね〜」という声もいただきました。
うるま市具志川は代々地元に住んでいる方が多い地域社会なので、とても郷土愛も強く仲良くなれば分け隔てなくお付き合いしてくれます。
僕が漫画家で、沖縄文化を含め沖縄のことを沢山知りたいという気持ちもあったからですが、沖縄移住してからはご近所さんの家庭行事や旧盆行事、清明祭(シーミー)、結婚式などにも呼んで頂いたりもしています。
※沖縄の旧盆行事・清明祭などは基本的に親族が集まる行事。
漫画家の僕がいうのもアレですが、実際に漫画みたいな話もあります。
近所に住んでいる方のご自宅にお誘いいただき、ごはんやお酒をご馳走になっていた時の帰り際、庭の木に実っているレモンを急にむしって「これかじりながら帰りなさい」みたいな(笑)。
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